親父(オヤジ)
私は父親のことを「親父(オヤジ)」と呼んだことがありません。
男の子だと思春期を過ぎた頃になると自然と「親父」と呼ぶようになるものでしょう。
しかし、私は38歳になった今も父親のことを「お父さん」と呼びます。
デジタル大辞泉によると「親父」とは、
『自分の父親を親しんで、また、他人に対してへりくだっていう語』
だそうです。
私は自分の父親を親しんでいない訳ではありません。
親しみよりも尊敬の念の方が強いのです。
私の父は今の私と同じ年齢の時には飲食店を切り盛りして家族を養っていました。
今の私は結婚してはいますが、家族を養っているレベルにいたっていません。
私は父親と肩を並べられるくらいの何かを成し遂げるまで「親父」とは呼ばないでしょう。
70歳を越えた父の背中は見た目は小さくなりましたが、私には未だに広く大きく見えます。
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