処女作品に対する思い

最初は作家になろうなんて思っちゃいなかった。

趣味の一つというか、暇つぶし、気分転換の手段程度で始めた「小説を書く真似事」

父や友人がやっている創作活動に触発されて始めたのがきっかけ。

自己満足で終わらせたくないから、新人賞に出品することにした。

賞の選考委員であるプロの作家さん達に自分の作品を読んでもらえればいいなぐらいに思ってた。

でも、今は違う。

今書いている処女作品で新人賞をとって、この作品を世に出したい。

単行本として書店に並んでいる光景を見てみたい。

「作家」という肩書きも欲しい。賞金だって欲しい。

でも、それ以上にこの作品を世に出したい思いのほうが強いんだ。

一人でも書店で手にとって買ってくれればそれでいい。

処女作品の主人公はしがないサラリーマン。

でも、本当は作品の中に出てくるみんなが主人公なんだ。

作品の登場人物には全員実在のモデルがいる。その人達にちょっとだけ自分のテイストを加えてる。

これまでの私の人生で知り合った人や育ててくれた人に対しての、今の私ができる手作りのプレゼント。

たくさんの「ありがとう」を込めて綴っています。—–