小説家になりたいなら、なった後々のことを考えたほうがいい

小説家になりたい

「小説家になりたい」

僕がこの言葉を友人や知人に話してから8年が過ぎました。

友人や知人は

「お前がなれるわけがない」

と言うことはなく、

「直木賞を獲れ!」

「芥川賞を獲ってくださいよ」

など、小説家になることを前提にした励ましの言葉を贈ってくれました。

その反面、上に記したような全面否定のような言葉ではないけれど、心ない言葉はいくつか浴びせられましたけどね。

あまりにも上から目線の物言いでショックを受ける、ヘコむ以前に驚きました。

でも、その心ない言葉たちはブーメランのように口にした人たちのもとに返っていき「サクッ」と刺さっていると思うとあまり腹も立ちません。

現在の僕がどうなったかというと、小説家にはなれました。

ただし、職業としての小説家ではなく、生き方としての小説家に。

僕のSNSなどでの肩書では「アマチュア小説家」と記しています。

「小説家」の前に「アマチュア」と記しているのは、プロの小説家の方々との線引きという意味合いがあります。

いまだに「アマチュア」という表現が適切かつ妥当であるかは悩んでいます。

僕のこれまでの執筆活動は以下のとおりです。

・小説投稿サイトへの作品の投稿
・個人出版した小説同人誌の文芸同人誌即売会での頒布
・Amazon Kindleストアなどの電子書籍配本ストアでの電子書籍の販売

電子書籍の販売については、微々たる金額(駄菓子が買える程度の金額)ではありますが「印税」という名目の収入を得ています。

どの分野においても「1円でも稼げたらプロ」という言葉があります。

そういうことで言ったら僕はプロなのかなぁ?

小説を書くことだけで生計が立てられているわけじゃないしやっぱりアマチュアかなぁ?

プロでも小説を書くことだけで生計が立てられずにバイトとかしてる兼業作家さんがいるんだからそこらへん曖昧だよなぁ。

などと考えつつ、行き着いた肩書が「アマチュア小説家」です。

肩書は今後変更するかもしれません。

プロデビューして「小説家」になれたら一番良いのですけどね。

羽田圭介さんの本の表紙をプリントしたTシャツは全然笑えない

プロの小説家になるためには新人賞を受賞してデビューするのが王道と言われています。

以前、プロの小説家が講師を務める1日セミナーに参加したことがあります。

そのセミナーで知り合った方々とは今でも交流があり色々な刺激を受けています。

しかし、知り合った方々以外の受講者の方々に対する僕の率直な感想としては、

「小説家になるための情熱は強いけど、視野が狭くて将来のことにまで考えが回ってなさそう」

というものでした。

かと言って、僕が将来のことまでしっかり考えているかと聞かれたら微妙なんですけど、プロの世界は厳しいと理解している他に、出版業界自体がかなり厳しい状態にあると解釈しています。

小説家になるために新人賞応募作の執筆に注力するのは当然です。

晴れて新人賞を受賞することができたとします。

・受賞作はそのまま出版されることはありません
・出版された受賞作は大型書店以外では平積みされることはないでしょう
・受賞後第一作はなるべく早く出さないと後々の売上部数に影響します

上記の3項目のうち1項目でも「えっ、そうなの?」と思うようでしたら小説家になるための情報収集が不足しています。

小説を書くこと読むことの他に重要なことは、小説家のことを知るために情報収集や調べることです。

職業としての小説家や、出版業界の実情について情報を集めれば集めるほど、調べれば調べるほど、デビュー後の将来のことを考えた上で新人賞にトライしないと後々生き残れないと思いました。

色々なことを知ると羽田圭介さんが本の表紙をプリントしたTシャツを着てアピールしてるの全然笑えません。

芥川賞作家ですらも売上部数を伸ばすのに必死です。

今は筆力向上と業界動向のリサーチに注力しようと思います。

今回の記事はこのへんで。

今後は僕がこれまでに知り得た情報や考えなどを記事にしていこうと思います。